親しい友人や同僚に贈る結婚祝いなら気軽に選べるものの、職場の上司など目上の人に贈るとなると、そう簡単には選べません。お祝い事の基本的なマナーを守るのはもちろんのこと、出産直後で忙しい毎日を送る相手の気持ちを害さないような配慮が重要になります。お子さまの成長やご家族の幸せを願う気持ちが伝わるよう、心を込めてお祝いを準備しましょう。
上司へ贈る出産祝いの相場は?
職場の上司へ贈る出産祝いの相場は、個人で贈る場合は5,000円~1万円、同僚との連名であれば一人1,000円~5,000円と言われており、親しい友人や同僚に贈るよりも数千円程度多めに考えるのが一般的です。特に、普段から頻繁に会話を交わすような間柄にある場合や、長年に渡ってお世話になっている上司には、少々多めに準備しておいたほうが良いでしょう。
出産祝いを目上の人に贈る際の注意点
目上の人へ贈る出産祝いは、現金や金券ではなく「品物」を贈るのがマナーです。結婚祝いとお悔やみに限っては、現金を包んでも失礼にあたりませんが、出産祝いの場合は「このお金で好きなものを買いなさい」と、指図されるような意味合いで伝わってしまったり、「(品物を)買う手間を省いたな」とマイナスのイメージを与える恐れがあります。
ワンランク上の汎用品がおすすめ
親しい間柄であれば、出産祝いに何が欲しいか聞いた上で準備することもできますが、上司となればそう簡単には聞き出せません。出産祝いといえば、赤ちゃんのお世話に使う育児グッズやベビー服が定番ですが、すでに持っているものや好みに合わないものを贈るのは避けたいところ。なかなか何を贈ったら良いか決まらない場合は、いろいろな用途に使えるタオル類やブランケットなどがおすすめです。ブランド品やオーガニック製品といった、ワンランク上の商品を選ぶと、より印象が高まります。
上司の意向に添える出産祝い専用カタログギフトも
お祝いの品物をじっくり選んでいる時間がないときや、自分のセンスに自信が持てないという場合は、カタログギフトもおすすめです。カタログギフトであれば、相手が欲しいと思うものを贈ることができるため安心です。
出産祝いに添えるメッセージもひと工夫
心を込めて選んだ品物に、お祝いのメッセージを綴ったカードを添えてみてはいかがでしょうか。「赤ちゃんと賑やかな日々を過ごされていることと思います」「赤ちゃんの健やかな成長をお祈りしています」など、赤ちゃんの誕生をこちらも喜んでいる気持ちを伝えたり、産休中であれば「復帰を心待ちにしております」などと、育児に奮闘する上司の気持ちを和ませるようなメッセージも良いでしょう。
上司へ贈る出産祝いは、上司をがっかりさせないようマナーをわきまえ、赤ちゃんの誕生を喜ぶ気持ちや、日頃お世話になっていることへの感謝の気持ちを込めて贈るのが大切です。また、メッセージカードを添えるなどのひと工夫加えれば、その先の仕事も気持ち良くできることでしょう。