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失礼にあたる? 香典返しに商品券を贈ってもいいの?

香典返しの品物には、お茶やお菓子、洗剤やタオルなどがよく選ばれています。なかには、商品券を香典返しの品物の選択肢として考えている方もいるのではないでしょうか。この場合、商品券を贈るのは失礼にあたるのか、また、香典返しの品物として避けたほうが良いものについてご紹介します。

香典返しに商品券は避けたほうが無難

香典返しは、基本的に頂いたお香典の半分の金額である「半返し」が目安だとされています。香典返しとして商品を贈れば、どのくらいかかったかはある程度ぼかすことができます。しかし、商品券の場合は金額が分かってしまうため、露骨過ぎる印象になります。また、香典返しに限らず、目上の方へ商品券を贈るのは、一般的に失礼にあたるとされています。このような事情がありますので、香典返しに商品券を贈るのは、避けたほうが無難かもしれません。

ただし、若い人が喪主を務める場合、近頃は商品券をお返しするケースも増えていると言います。お通夜や葬儀の後は手続きなどやらなければいけないことが多く、バタバタしてしまうものです。そのため、香典返しの品物を選ぶ時間を確保するのが難しいという場合も珍しくありません。そうしたときに商品券であれば、準備の負担を軽減することができます。商品券をもらった相手にとっても、好きなものを自由に購入できるなどのメリットがありますので、絶対に贈ってはいけないというものではなく、フレキシブルに対応するのが良いでしょう。

香典返しで商品券を贈る場合のひと工夫

商品券を贈る場合は、ひと工夫すると良いでしょう。例えば、挨拶状を添えてみることが挙げられます。額面が印刷されただけの商品券に感じる味気なさを、挨拶状が緩和してくれます。挨拶文のひな型を参考にしながら、故人のエピソードを盛り込んだ文章を考えてみてはどうでしょうか。もしくは、商品券だけではなく、タオルやカタログギフトなどの品物と組み合わせて贈ることも一案です。品物を添えることで、お返しという色合いがより強くなります。

また、商品券を選ぶ際は、どの地域でも使えるように、できるだけ日本全国対応の商品券を選ぶようにしましょう。また、商品券によってはお釣りが出ないこともあるので、「五千円券を1枚」よりも「千円券を5枚」でお贈りしたほうが、使い勝手が良くなります。なお、香典返しとして商品券を贈るときでも、のしは必要なので忘れないようにしましょう。

商品券のほかに香典返しで避けたほうが良い品物

香典返しは、頂いた香典へのお返しとなる贈り物です。不幸に関わるため、商品券以外にも避けたほうが良いとされる品物があります。理由とともに紹介しますので、香典返しを選ぶ際の参考にしてください。

肉や魚の生もの

香典返しの品物に「消え物」が好ましいとはいうものの、仏事では「四つ足生臭物」を避けるのが一般的です。地域や宗教のならわしによっては、四十九日法要を過ぎるまで、食卓に肉や魚を出すのを控える家庭もあるため、香典返しで贈ることは控えましょう。

お酒(嗜好品)

お茶やコーヒーなどの飲料品は、香典返しでよく選ばれる品物ですが、同じ飲料品でも、お酒は神事でお祝い事の際に飲まれるものです。そのため、香典返しで贈る品物には適していないと言われています。選ぶ際には注意しましょう。

商品券より香典返しでおすすめなものはカタログギフト

香典返しは、その性質上事前に準備をしておくことが難しいものです。いざ必要になった場合にも、故人を偲んでくださった方に対して、どのようなものを選ぶのが良いのか悩んでしまったり、失礼にあたるものを選んでしまわないか心配になったりするものです。

そんなときに便利なのが、カタログギフトです。商品券とは異なり、金額がはっきりと分かるものではないため、安心して贈ることができます。予算や相手の年齢、性別、生活に合わせてカタログを選ぶことができ、生活雑貨やグルメなどジャンルも豊富です。お悔やみ頂いた方にも自由に品物を選んでいただけるため、生前お世話になった方への感謝の気持ちをしっかりとお伝えすることができます。

時代とともに、香典返しとして商品券を贈ることは失礼ではなくなってきつつあります。それもふまえてマナーを考えると「結局何を贈れば良いのか」と悩んでしまう香典返し。迷ったときには、カタログギフトはいかがでしょうか。カタログギフトなら相手を選びませんし、失礼にもあたりません。ぜひ選択肢のひとつにどうぞ。