こんなときどうする？ 結婚式が中止になった場合のお祝い方法

結婚式に招待され、その日を楽しみに待っていたら、結婚はするけれど式は中止との連絡が……。新型コロナウイルスの影響などにより、このようなケースも少なくないようです。致し方のないこととはいえ、そうなると悩ましいのがお祝いの方法です。どのようにお祝いすることが望ましいのでしょうか。この記事でお伝えします。

結婚式が中止になった場合にはご祝儀を贈ったほうがいい？

まずは、結婚式が中止になったとき、ご祝儀は贈ったほうが良いのかどうかについて確認しておきましょう。相手との関係性や、自分の結婚式に出席していただいたか否かによるため一概には言えないのですが、ご祝儀は結婚式でお料理や引出物を頂くことを前提として、先方の負担を軽くするためにお渡しするものです。そう考えると、結婚式が中止になった場合、基本的にご祝儀を贈る必要はないということになります。

とはいえ、「ご祝儀＝お料理＋引出物」ではなく、そこにお祝いの気持ちも含めてお渡ししますから、ご祝儀ではなく「お祝い」として気持ちをお届けするのが無難といえそうです。

ただ、自分の結婚式に出席してもらっている方であれば、頂いたご祝儀と同額をお返ししたいと思うかもしれません。その場合は、同額のご祝儀をお贈りするという方法もありますが、「自分は結婚式をしないのに、同額を頂いてしまった」と相手の気持ちに負担をかけてしまうことも。

お金を包んでお渡しするのではなく、同じくらいの金額のプレゼントを選んでお届けすると相手の負担にならないのではないでしょうか。

結婚式が中止になってしまった場合、どのタイミングでお祝いすべき？

お祝いを渡すタイミングには特に決まりはなく、ケースバイケースなので難しいところですが、相手のご事情に考慮しながら、あまり遅くならないように贈るようにしましょう。

例えば新型コロナなどの影響、社会状況で中止せざるを得なくなった場合は、できるだけ早いうちにお届けできるように手配しましょう。

一方で、新郎・新婦の身内に不幸などのご事情があって中止となった場合は、少し判断が難しいかもしれません。お葬式などを執りおこなったのであれば、お祝いを贈るのは四十九日が明けるまで待ったほうが良いでしょう。入院などの事情で中止になったというときは、「入籍したら知らせてね」と伝えておき、そのタイミングでお祝いを贈ればマナーに反することはありません。

いずれにしても、できる範囲で先方の事情をつかみながら考えるようにしましょう。結婚式に参加する予定だった方と連絡が取れるなら、相談して、みんなでタイミングを揃えると良いかもしれません。

結婚式が中止になってしまった場合のお祝い方法

結婚式が中止になってしまったとき、どのようなお祝いの方法があるか、ピックアップしてみました。先方のご事情をふまえつつ、検討してみましょう。

お祝いのプレゼントを贈る

一番スマートで誰にでも喜ばれるのが、お祝いのプレゼントを贈ることです。ペアの食器、これからの新婚生活に役立ちそうなもの、お酒、フラワーギフトなど、相手のことを思い浮かべながら、合うものを選んでみてください。

本来なら顔を見て手渡ししたいところですが、結婚式が中止になった事情を考慮し、配送で手配することが基本です。

オンラインでお祝いの言葉を伝える

どうしても顔を見たい場合は、プレゼントは配送し、Zoomなどのオンラインチャットツールを使ってお祝いの言葉を伝えるという方法もあります。仲の良い友達何人かで通話すれば、賑やかに盛り上がるのではないでしょうか。

お祝いのための動画を作成する

時間に余裕があるのなら、お祝いの動画を作成して贈るという方法もあります。仲間内からメッセージを集めて編集したり、オリジナリティのあるストーリーを作ったり、そこはアイデアとセンス次第。世界にたったひとつのプレゼントになります。

結婚式が中止になってしまった場合に送るメッセージの例

ここでは、結婚式が中止になったという連絡を受けたときに返信するメッセージの例を２パターンご紹介します。中止になって誰よりも残念に思っているのは、新郎・新婦です。その気持ちもくみながら、前向きなメッセージにすることがポイントです。

例文１

結婚式が中止とのご連絡、たしかに受け取りました。

楽しみにしていたのでとても残念ですが、
落ち着いたころに、みんなでお祝い会を開けたらいいなと思っています。
ぜひ、ステキなダンナさまを紹介してくださいね。

例文２

結婚式について、ご連絡いただき、ありがとうございました。

とても残念ですが、結婚はおめでたいこと！
お祝いの品を贈らせてくださいね。

落ち着いたら、ぜひ食事でもしましょう。
ノロケ話を聞くこと、楽しみにしています。

招待されていた結婚式が中止になることもありますが、結婚自体はおめでたいことです。ぜひお祝いをしてあげましょう。タイミングや方法は、相手のご事情に合わせて考えることが大切です。コロナなどの影響により中止になった場合と、お身内の事情で中止になった場合とでは、対応を変える必要があると言えるでしょう。