その子の一生に一度しかない「初節句」。その言葉どおり、子どもが生まれて初めて迎える節句のことで、女の子は3月3日の「桃の節句」、男の子は5月5日の「端午の節句」に、子どもの健やかな成長を願ってお祝いをします。女の子はひな人形、男の子はこいのぼりや兜といったイメージがありますが、ここでは男の子の初節句にお祝いを贈るときの贈り物について紹介します。
男の子の初節句とは?
そもそも節句とは、季節の節目となる日のことで、その日に無病息災、豊作、子孫繁栄などを祈念し、お供え物をして邪気を祓っていたことが、現在の初節句祝いの由来となっています。男の子は、生まれて初めて迎える「端午の節句(5月5日)」に行いますが、明確な決まり事があるわけではないので、4月、5月などに生まれた子は、お祝いの準備をする関係もあり、その年ではなく、翌年に祝うこともあります。
男の子の初節句のお祝いの相場
「端午の節句」は鎧兜、武者人形(五月人形)、こいのぼりなどを飾って祝います。鎧兜や兜をかぶった武者人形には「身体を守る」ことから、事故や病気から子どもを守るという意味があったり、こいのぼりには、生命力が強く急流をさかのぼることもできる鯉のように、子どもがどんな環境でも強く立派に育つようになどの願いが込められていたりいます。
こういった飾り物は基本的に祖父母が贈ります。以前は母方の祖父母が贈ることが多かったのですが、値段が高価なものも多いため、現在では両家が話し合って贈るのが一般的です。では、自分の立場がおじやおばなどの親戚にあたる場合や、両親の友達といった場合は、何を贈るのが良いのでしょうか?
おじ・おばの立場からお祝いをする場合
お祝い金の相場は5,000円~1万円で、それに品物を添えるのが良いでしょう。
友達の子どもに贈る場合
お祝い金の相場は3,000円~5,000円で、それに品物を添えるか、関係性によっては相場に見合う品物のみでも良いでしょう。
男の子に初節句のお祝いを贈るときのおすすめの贈り物
初節句のお祝いとしては、以下のようなものがおすすめです。
男の子向けのおもちゃ
電車や車、飛行機などの乗り物系や、男の子向けのアニメキャラクターにまつわるものなど、男の子向けのおもちゃは、男の子の初節句にはぴったりの贈り物です。ただし、子どもといえども好みがあるので、その辺りは両親にリサーチしてから贈るほうが良いでしょう。また生まれ月によっては初節句の頃に使えるおもちゃも違うので、その辺りも考慮したほうが良いでしょう。
積み木、レゴブロック
子どもの知育にも良い積み木、レゴブロックも、初節句におすすめの贈り物です。0歳からでも遊べたり、なめたり、口に入れても大丈夫だったりするものもあるので、贈る子の月齢に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
またレゴブロックは子どもが成長しても長く使えるおもちゃでもあるので、今後を見越して贈るというのでも良いかもしれません。ただ小さいタイプのレゴブロックは、赤ちゃんには誤飲の可能性もあるので、その辺りは考慮して贈ると良いでしょう。
商品券やギフト券
贈り物を選ぶのが苦手、受け取る側の状況をよく知らないといったときは、商品券やギフト券もおすすめです。乳幼児の頃は何かと新しい物が必要になるので、子ども向け商品、おもちゃを販売している店舗の商品券は喜ばれる可能性が高いはずです。
カタログギフト
多くの商品の中から受け取る側が気に入った商品を選べるカタログギフトは、贈り物としては万能です。なかには子ども向けの商品や、子育てに便利なものなども扱うカタログもあったりするので、初節句の贈り物としてもふさわしいでしょう。
一生に一度の初節句は、贈り物も一生に一度。生まれた子の健やかな成長を祈りながら、贈り物を選んでみてはどうでしょうか?