お祝いを頂いた場合は、必ずお返しをしなくてはいけないと考えている方は多いと思いますが、就職祝いをもらった場合はどうなのでしょう? ネットなどでは「就職祝いのお返しは不要」と書かれているものもあります。
ここでは、就職祝いのお返しの有無やマナーについて紹介していきます。
就職祝いのお返しは必要?
就職祝いのお返しは、結婚祝いや出産祝いのように必ずお返しをしなければいけないという決まりはありません。
ただ、お祝いを頂いたのになんの連絡もしないというのは失礼にあたるので、なるべく早い段階でお礼の電話をするようにしましょう。
最近では、メールやLINEで済ませる方も多いようですが、やはりお祝いを頂いた場合は直接会ってお礼を伝える、電話をする、もしくは手紙を贈るのがマナーです。
就職祝いのお返しはいつ贈れば良い?
それでもお祝いを頂いたら何か返さないと気が済まないという方もいるでしょう。そのような方は、初任給や初ボーナスで何かお返しをすると良いでしょう。このタイミングでお返しをすることで、「立派な社会人として日々過ごしている」ということが相手に伝わります。
また、親しく付き合っている方であれば、物を贈るのではなく、一緒に食事に行ってごちそうするというのもおすすめです。
普段なかなかゆっくり話ができない相手と、お酒を飲みながら仕事の話などをするのも良いでしょう。
そして、ご両親にも食事のプレゼントをしてみてはいかがでしょう?
特に何もプレゼントされていなくても、今まで育ててくれたお礼の意味も込めて誘ってみてください。きっと喜んでくれるはずです。
就職祝いのお返しの相場は?
社会人になったからといって、「頂いた金額と同じくらいの金額を返さなければいけない」ということはありません。
基本的には、頂いた金額の1/3~半額くらいが相場です。
お酒が好きな方ならお酒を贈るのも良いですし、お菓子やコーヒーセットなどもおすすめです。
もし食事をご馳走するという場合には、自分の予算と相手の好みを擦り合わせて予約するようにしましょう。
ただ、そんなに高価な物を贈る必要はありません。就職祝いを贈ってきた方は、何かと物入りな就職のタイミングの足しにしてほしいという思いがありますし、あまりにも高価な物を贈ってしまうと、逆に相手に恥をかかせてしまいます。
自身の負担がないように、初任給で購入できる範囲で贈るようにしましょう。
熨斗(のし)の種類と書き方について
熨斗については、就職祝いを受け取ったときと同様、蝶結び、水引の色は、紅白を選びます。
表書きは「御礼」や「御挨拶」とするのが基本。名前は本人のフルネームを書くようにしましょう。
「入学祝い」を頂いたときは、ほとんどの場合ご両親からお返しをしていたのではないでしょうか?
しかし就職祝いの場合は、贈られた側が立派な社会人となっているため、お礼の連絡や物を贈るときには自身で行うのが一般的です。上記の内容を参考に、お贈りいただいた方にぜひ感謝の気持ちを伝えてみてください。