できれば入学祝いは直接渡したいものですが、遠方に住んでいたりするとそれだけのために会うことは難しいという方も多いのではないでしょうか? では、遠方から入学祝いを贈るときにはどんなことに注意すれば良いのでしょうか?
ここでは、遠方から入学祝いを贈る際のポイントや相場をお伝えします。
遠方の場合の入学祝いの贈り方は?
遠方に住んでいるお孫さんや親戚などに、直接会って入学祝いを渡せない場合は、郵送で贈るようにしましょう。
学用品などの物を贈る場合には普通郵便や宅急便で問題ありませんが、お祝い金を渡す場合には必ず現金書留を利用するようにしてください。現金を一般郵便で送ると法律違反になってしまう可能性があるからです。
現金書留とは、現金を送付する場合の専用の一般書留のこと。送る際には郵便局の窓口にある現金書留の専用封筒(有料)を利用して送付します。
専用封筒は大きさがあるので、お祝い金を熨斗(のし)袋に入れてから封筒に入れることも充分に可能ですし、手紙や写真などを同封することもできます。
ひとつ注意しなければいけないのが、現金書留の送り方です。現金書留はポスト投函では送ることができないので、必ず郵便局の窓口に出すようにしてください。
入学祝いはいつ贈るべき?
基本的には「入学祝い」は入学式の2~3週間前くらいに贈るのがベストです。遅くとも1週間前には贈るようにしましょう。
卒業と入学のタイミングが近く、どちらのお祝いをすれば良いか分からない場合は、入学祝いを優先させるようにしてください。過去のことではなく新しい事柄に対してお祝いを贈るようにします。
入学祝いの相場は?
入学祝いを贈るときに気になるのが「相場」ではないでしょうか。金額は関係性によって異なるので、下記を参考にしてみてください。
祖父母の場合
祖父母の場合、金額の幅が大きくなりますが、他の親戚関係の場合よりもっとも多く1万円~10万円くらいが相場になります。
叔父叔母の場合
叔父叔母の場合は、3,000円~1万円程度が一つの目安です。ただし、高校生や大学生の入学祝いの場合は1万円以上という方も多いようです。
友人知人の場合
入学祝いは、基本的には身内から贈るものです。そのため、友人知人から贈るのは比較的珍しいようですが、相場としては3,000円~5,000円程度が目安になるでしょう。
入学祝いの熨斗(のし)袋はどうすれば良い?
入学祝いの熨斗は、「蝶結び」の水引を選びます。入学は子どもの成長の証でもあるため、「何度起こっても良いもの」という意味がある蝶結びを使用します。
熨斗には「御祝」もしくは「御入学御祝」と書き、合わせて贈り手の名前も記入します。
入学祝いを贈る際の注意点
入学祝いを贈る際にはいくつかの注意点があります。
まず、万が一入学祝いを贈るタイミングを逃してしまった場合には、「お祝いが遅くなってしまって申し訳ありません」とお詫びをひと言添えて贈るようにしましょう。
そして、お祝い金を贈る際には、新札を入れるのがマナーですので準備するようにしてください。
お祝いとともに手紙を送るのもおすすめです。物や現金だけではなく、そこにひと言お祝いのメッセージを添えるだけで、より相手に思いが伝わるものです。
入学は人生の節目でありとてもおめでたいことです。一緒にお祝いしたい気持ちがあっても、遠方でなかなか叶わない場合もあるでしょう。そんなときには、上記を参考にしながら思いを込めたメッセージとともに入学祝いを贈ってみてはいかがでしょうか?