入学祝いは、入学式の2~3週間前に贈るもの。では、そのお礼である入学内祝いはいつ贈ればよいのでしょうか?
我が子の門出を共に祝ってくださった方に対して失礼のないように、最適なタイミングと、贈る際のマナーなどについて予習しておきましょう。
入学内祝いをどのようなかたちで贈るかは地域によって異なる
入学祝いをくださった方を訪問してお礼の品を手渡すか、それが無理なら郵送でお礼を届けるのが、入学内祝いの一般的なマナー。しかし、実は地域によってもさまざまな考え方が存在しています。
例えば、お礼の挨拶や手紙のみで内祝いを済ませる地域。また、入学祝いはお子さまに対する援助の気持ちであり、まだ収入のないお子さまがそのお返しを贈る必要はないとして、入学内祝いの習慣そのものがない地域もあるようです。入学内祝いを贈る前に、自分の住む地域ではどのように行っているかをリサーチしておきましょう。
そして、たとえ内祝いの習慣がない地域でも、感謝の気持ちだけはきちんと伝えておきたいものですね。
入学内祝いはいつ贈るべき?
入学内祝いは、入学式が終わってから1カ月以内にご訪問してお届けするのがベター。なぜなら、入学内祝いは頂いたお祝いに対するお礼の他に、「無事に入学できました」というご報告も兼ねているからです。こちらや相手の事情などで直接伺えない場合は、入学式後1カ月以内に先方に届くように郵送します。
入学祝いは入学式前に頂くものなので、「早く内祝いをしなくては……」と思いがちですが、まずは入学式が終わるのを待ってから、あらためてお礼とご報告に伺いましょう。
入学内祝いを贈る際のマナーは?
入学内祝いのタイミングは入学式が終わってから1カ月以内とお伝えしましたが、入学祝いに対する「お礼のご挨拶」は、また別の話。入学祝いが郵送で届いた場合、遅くとも翌々日までにはお電話をして、無事にお祝いの品が到着したことと、そのお礼を伝えましょう。そして、入学内祝いを贈る際は、先方にアポイントを取り付けた上でお子さまと一緒に訪問し、手渡しで届けるのがマナー。都合が悪くどうしても伺えない場合は、あらかじめその旨をお伝えし、お礼の品にお礼の手紙を添えて郵送すると良いでしょう。
入学内祝いの相場はいくら?
入学内祝いとして贈る品物の金額は、頂いた入学祝いの1/3~半額程度が相場とされています。この相場は親族や知人など贈る相手に関係なく共通のものですが、祖父母など特に親しい親族へ贈る際は、少し注意が必要です。
親しい親族からの入学祝いには、お子さまの入学でお金のかかる両親に対する援助の意味が込められるため、通常の相場より高く頂くことがあります。そんな高額の入学祝いに対し、相場どおりの入学内祝いを贈ってしまうと、「せっかくの援助を突き返された」と思われる可能性も……。こんなときは贈り物を控えめにし、その分お礼の手紙や入学式の写真など心を尽くしたもので感謝を表しましょう。
入学内祝いはマナーを守ってこそ伝わる「ありがとう」の気持ちです。大切な方へ贈る前に、今一度上記を見直して参考にしてくださいね。