病気入院中にはお金もかかりますから、身内からお見舞金をもらうと助かります。けれど、身内からお見舞金をもらったときにも、そのままにしておいて良いというわけではありません。両親などの身内へのお礼や快気祝いはどうすれば良いかを考えてみましょう。
快気祝いを身内に贈る必要はある?
両親からは、入院費用の足しにということで、お見舞金をもらうことも多いと思います。形式どおりのお返しをするとなると、余計気を遣わせてしまうことにならないかと考えることもあるでしょう。同居している家族や自分の両親、近くに住んでいる親戚などは、快気祝いとして一緒に食事会などをするのでも良いですね。一方、退院後もなかなか会う機会がない親戚などには、お見舞いのお返しとして、快気祝いの品を贈っておくのがおすすめです。
なお、遠方に住んでいる身内と言っても、実の親の場合には、形式的な快気祝いを贈るのもよそよそしいと感じる人も少なくないと思います。親子間では困ったときには助け合うのが当たり前という感覚がありますし、何かのときにお返しをすれば良いと考える人もいるかもしれません。しかし、夫や妻の親、すなわち義理の親の場合には、快気祝いとして、お見舞いのお返しはきちんとしておいたほうが良いでしょう。仮に自分が「身内なのにわざわざ贈る必要ないのでは?」と思ったとしても、先方には先方なりの考え方がありますから、迷ったときにはできるだけ礼を尽くしておくのが無難です。
身内に贈る快気祝いの相場
快気祝いの相場は、もらったお見舞いの1/3~半額程度です。身内の場合には、ほかの人に比べて高額のお見舞金を出してくれることがありますから、相場どおりで考えると、快気祝いの額も高くなってしまいます。しかし、快気祝いは病気快復のお祝いであって、ほかのお祝い事とは違いますから、控えめでも構いません。高額のお見舞金をもらったから高額のお返しをするとなると、お見舞金を出した側も気を遣ってしまいます。
身内の場合にも、特別高額なものを用意する必要はないですから、ほかの方へのお返しと同等の品物を選んだので構いません。身内の場合には、返し足りない分は今後いくらでも返していく機会がありますから、感謝の気持ちだけは忘れないようにしておき、もし先方に何かあったときには協力するようにしましょう。
身内の快気祝いに贈る品物の選び方
身内の場合にも、一般的な快気祝いの定番品を贈ったので構いません。ただし、身内の場合には相手の好みも分かっていることが多いですから、できるだけ好みにあったものを贈りましょう。例えば、味の好みにうるさい人なら、食品よりも消耗品を贈ったほうが安心です。子どもがいる家庭なら、お菓子を贈ると喜ばれるでしょう。
身内の場合には、その後も長く付き合いが続きますから、贈る品物にも慎重になることもあります。そこで相手の好みがどんなものか分からない場合には、カタログギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。カタログギフトを贈れば、先方はそこから好きなものを選んで注文することができます。病み上がりだと贈答品選びも疲れることがありますが、カタログギフトを利用することで、贈る側の負担が少なくなるでしょう。
快気祝いは元気になったことの報告の意味合いがあります。それほど高いものでなくてもよいので、身内であってもきちんと贈るようにしましょう。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉どおり、身内であっても、お礼の気持ちはこまめにかたちにしておくのが、良いお付き合いを続ける秘訣です。