結婚式に来てくれた方に感謝の気持ちを込めて贈る「引出物」。ひと昔前までは、披露宴で振舞われる料理の一部を折詰にしてゲストの方に持って帰っていただくというのが一般的だったことから、「引出物は食べ物でもいいの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、結婚式の引出物として食べ物を贈る際の選び方と、注意点について詳しく解説していきます。
引出物として食べ物を贈っても良いの?
引出物というとひと昔前までは、「ゲストの家族にも幸せが行き届きますように」という願いを込めて、披露宴で振舞われる料理の一部を折詰にして持って帰っていただくのが一般的でした。では、現代の結婚式で同様に食べ物を引出物として贈っても良いのかというと、その答えはノーです。
結婚式の引出物のメインというのは「かたちに残るもの」というのが一般的で、食べ物だけの引出物にしてしまうと、受け取ったゲストの方に「メインがない」と思われてしまう可能性があります。特に年配のゲストの方は食べ物だけの引出物を「マナー違反だ」と感じる場合もあるため注意が必要なのです。
とはいえ、これから結婚式を挙げるカップルの中には、行きつけのお店のグルメギフトやお気に入りのパティスリーのスイーツセットなどを引出物に贈りたいと考えている方もいると思います。その場合には、メインとなる引出物を別に用意した上で、食べ物の引出物をプラスするという方法がおすすめです。引出物として食べ物を贈る時には、組み合わせ方法などを工夫しながら、マナー違反とならない贈り方を心がけましょう。
引出物として食べ物を贈るときに避けたほうが良いもの
組み合わせを工夫することで、食べ物を引出物として贈ることは可能ですが、どんな食べ物でも良いかというと、そういうわけではありません。引出物には避けたほうが良いものを詳しくみていきましょう。
生もの
引出物に食べ物を贈るときには、賞味期限が長いものを贈るというのが大原則です。どんなに高級な食材であっても、「生もの」というのは賞味期限が近いだけでなく、ゲストの方が持ち帰る間に傷んでしまう心配もあります。衛生面の観点から、生ものの引出物を認めていない結婚式場もありますので、避けたほうが安心でしょう。
溶けてしまうもの
アイスクリームやチョコレート、生クリームを使った洋菓子など「溶けてしまうもの」も引出物には避けたほうが良いでしょう。特に夏場は、結婚式場での保管だけでなくゲストが持ち帰る際の負担も大きくなってしまいます。せっかくの引出物が、見るも無残なかたちになってしまっては意味がありませんから、あらかじめ選択肢から外しておくほうが無難です。
重いもの
食べ物に限らず、結婚式の引出物は重さにも注意が必要です。例えば、高級フルーツなどはゲストの方に喜んでいただけると思いますが、公共機関を利用して結婚式に来ているゲストの方にとっては、持ち帰る際の重さが負担になってしまう場合もあります。
引出物として食べ物を贈るときのおすすめのもの
メインの引出物とは別に食べ物を組み合わせることで、より華やかな贈り物にすることが可能です。ここでは引出物としておすすめの食べ物をいくつかピックアップしてご紹介していきます。
日持ちする洋菓子・和菓子のセット
箱を開けた時の華やかさを重視するなら、洋菓子や和菓子のセットがおすすめです。人気パティスリーや老舗和菓子店のものなら、ゲストの満足度も高いはず。もちろん、賞味期限が長く日持ちすることは大前提です。
缶詰
一人暮らしの方から家族と住んでいる方まで、年齢も性別も幅広い層に人気なのが缶詰の引出物。調理を加えなくてもそのままでひと品になるもの、高級食材などをつかった物や、スイーツ系の缶詰などがおすすめです。
バウムクーヘン
年輪のような見た目から「いつまでも続く幸せ」を連想させるバウムクーヘンは、結婚式をはじめお祝い事のギフトとして人気のひと品です。バウムクーヘンを引出物に選ぶなら、おいしさはもちろん箱のデザインがかわいらしいものを選ぶと華やかさが増しておすすめです。
食べ物が選べるカタログギフト
食べ物は人によって好みが別れるため、実は選ぶのが難しいギフトでもあります。どんなものを選んだら良いのか迷ったときには、ゲストが自分で好きなものを選ぶことができる食べ物のカタログギフトも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
例えばマイプレシャスのカタログギフトなら、銘柄肉や有名店のカレーなど、こだわりの食べ物を豊富に掲載しております。
さらに、引菓子や縁起物までも選ぶことができるギフトもあり、よりゲストの方に喜んでいただけるものが見つかるはずです。
食べ物のギフトというのは、実は受け取る側にとっても魅力的な贈り物でもあります。引出物として食べ物を贈る際には、上記でご紹介した内容を参考にして正しいマナーをきちんと押さえた上で、喜んでもらえるものを選びましょう。