結婚式に招待したゲストへ感謝の気持ちを込めてお贈りする引出物は、メインの品物に「引菓子」と呼ばれるお菓子を添えてお渡しするのが一般的です。
この引菓子は、ゲストのご家族に対するお土産という意味もあるため、結婚式の余韻を楽しみながらいただける少し特別感のあるお菓子を選びたいところ。とはいえ、年齢も性別もさまざまなゲスト全員に満足していただく引菓子を選ぶとなると、頭を悩ませてしまうカップルも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、結婚式の引出物に欠かせない「引菓子」について、その選び方のポイントを一緒に勉強していきましょう。
引菓子とは
引菓子というのは、ゲストの方へ引出物と一緒にお渡しするお菓子のことです。引出物が結婚式に参列していただいたゲストへの感謝を伝えるものなのに対し、引菓子というのは留守番をしていたゲストの家族へのお土産という要素も含んでいます。
「引菓子」の「引く」という言葉には「長引く=幸せが末長く続く」という縁起の良い意味も込められているため、幸せのお裾分けをするつもりで心を込めて選びたいものです。
引菓子は引出物に添える脇役のようにも思われがちですが、実際にはゲストの方が自宅に持ち帰り、結婚式のお土産話とともにいただくものですので、メインの引出物と同じくらい大切な贈り物になります。結婚式の余韻が感じられる特別感のある引菓子を贈ることで、ゲストはもちろんゲストのご家族からの好感度も高くなるはず。
また、結婚式には年齢も性別も異なる方が参列しますので、それぞれの好みに応じて引菓子の贈り分けをするという方法もおすすめです。ただ、ゲスト同士が別のものを贈られたことに気づいてしまうこともありますので、注意が必要です。
引菓子の相場
結婚式に参列してくださったゲストの方に、引出物と一緒に持ち帰っていただく引菓子ですが、どのくらいの金額のものを選べば良いのでしょうか。
引菓子の相場というのは、地域の風習によってもその金額が大きく異なりますが、目安としては1,500円程度が一般的です。ただし、引菓子の相場がかなり高い地域もありますので、引菓子を選ぶ際に注意が必要になります。
心配な場合には、ウエディングプランナーや両親、実際に結婚式を挙げた知り合いなどに相談してみると良いでしょう。
引菓子を選ぶときの注意点
引菓子を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
賞味期限は余裕を持って
引菓子の賞味期限は最低でも10日以上余裕があるものを選びましょう。引出物や引菓子は結婚式の数日前に式場へ納品されるのが一般的ですので、賞味期限の短い生菓子などは引菓子には向いていません。
また、遠方から出席されているゲストの場合は、結婚式後に一泊してから帰られるケースもあるため、引菓子を実際に召し上がるのが数日後になってしまうこともあります。
引菓子として販売されているお菓子が賞味期限の長いものばかりとは限りませんので、事前にきちんと確認しておくことが大切でしょう。
持ち込み料を確認
結婚式場と提携している販売店ではなく、自分達のお気に入りの販売店で引菓子を購入する場合、式場に持ち込み料を支払わなくてはいけないことが多いようです。持ち込み料は1個あたり数百円程度ですが、ゲストの人数によってはかなりの負担になってしまうことも。引菓子を持ち込みする場合には、事前に持ち込み料について確認しておきましょう。
ただ、最近では引菓子の販売店が持ち込み料を負担してくれるサービスも登場していますので、持ち込みを検討している方は調べてみることをおすすめします。
おすすめの引菓子
では、実際にどのような引菓子を選べば良いのでしょうか。おすすめの引菓子をご紹介します。
バームクーヘン
バームクーヘンは木の年輪のようなかたちが「幸せを何重にもする」、長寿や繁栄を願う縁起の良い食べ物であるため、結婚式の引菓子の定番として人気です。
クッキー
クッキーはお菓子の中でも賞味期限が長いため、引菓子として人気です。小分けされたものなら単身者への引菓子にもおすすめです。
マカロン
カラフルで見た目にもかわいいマカロンは、結婚式の引菓子にぴったりです。ラデュレやダロワイヨなど人気のマカロンブランドで特別感をプラスするのもおすすめ。
和菓子
和装で結婚式を挙げるカップルに人気なのが、和菓子の引菓子です。また、高齢のゲストの中には洋菓子が苦手という方もいますので、年齢別に贈り分けをしても良いかもしれません。
新郎新婦の郷土菓子
自分達の出身地の郷土菓子を引菓子に選ぶカップルも増えています。特に他県からのゲストが多い場合におすすめです。
結婚式に欠かせない引菓子は、ゲストにとってもお楽しみのひとつです。自分達の結婚をお祝いしてくださったゲストの方々に喜んでいただけるよう、上記でご紹介した内容を参考にして引菓子を選んでみてはいかがでしょうか。