結婚式に参加してくれたゲストの方々へ、おもてなしと感謝の気持ちを込めて贈る「引出物」。「より大きく、より重く」が引出物の理想と言われている地域も未だにありますが、遠方から参加している方やドレスアップしている女性にとっては、引出物の入った大きな紙袋を持ち帰るのはなかなか大変なものです。天候によっては、心のこもった引出物が濡れてしまったり、重たい荷物が煩わしく感じられてしまったりすることも。
そこでおすすめなのが、引出物を郵送する方法です。お持ち帰りいただく荷物をコンパクトにできるため、ゲストは身軽に二次会へ移動できたり、帰路についたりすることができます。今回は、結婚式の引出物を郵送で贈る場合のマナーや注意点について詳しく解説していきます。
結婚式へ参列してくれたゲストへ引出物を渡す方法
結婚式では参列してくれたゲストのために、おもてなしと感謝の気持ちを込めて引出物を贈ります。受け取る方々の喜ぶ顔を思い浮かべながら、自分達らしさが詰まった引出物を準備するのも楽しいひとときとなることでしょう。
引出物は地域によって習慣が異なりますが、通常はメインとなる引出物と引菓子、そして縁起物など2~3品がセットとなって贈られます。これらの引出物は、大きなマチ付きの紙袋に入れられて、結婚式の当日に各ゲストの座席に用意されているのが一般的です。
しかし近年の傾向としては、遠方から参列する方や披露宴後にそのまま二次会へ参加する方々の負担を考慮して、引出物を郵送するという方法も選択肢のひとつとなっています。
ゲストへ引出物を郵送で渡すメリット
ここ数年の結婚式で増えてきている引出物を郵送するスタイルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
天候を心配しなくても良い
万が一結婚式当日が雨だった場合、引出物の入った重くて大きな紙袋を持ち帰ることは、ゲストにとって負担だといえます。引出物に気を取られて、結婚式のために用意したドレスやスーツを汚してしまうことも。
引出物を郵送すれば、結婚式の当日が晴れでも雨でも、ゲストの方の負担を軽減することができます。
遠方からのゲストや二次会へ参加する方にも便利
遠方から飛行機や新幹線などを使って結婚式に参列している方や、結婚式後にそのまま二次会へ参加する方にとって、大きな紙袋に入った重たい引出物は負担となってしまうことも。引出物を郵送にすることで、ゲストの方の負担と手間を省くことができます。
贈り分けがしやすい
結婚式当日に引出物を渡す場合、ゲストの年齢や関係性によって引出物の中身を変えるということが難しいケースもあります。郵送であれば、一人ひとり贈りたいものを届けやすいといえます。
ゲストへ引出物を郵送で渡すときの注意点
引出物を郵送で届けるというスタイルは、新郎新婦にとってもゲストにとってもたくさんのメリットがありますが、その一方で気をつけなくてはいけない点があるのも事実です。では、引出物を郵送で渡す時のポイントを詳しく見ていきましょう。
引出物を郵送する旨をお知らせするメッセージを添える
引出物を結婚式当日にお渡ししない場合には、各ゲストの席に引出物を郵送でお届けすることを知らせるためのメッセージを添えておきましょう。その際、お届け日の目安を知らせることも忘れずに。
引菓子だけは当日に
結婚式で贈る引菓子には賞味期限があります。仕事をしていている方の場合には受け取りまでに時間がかかってしまうケースもあるため、郵送で引出物を贈る場合であっても、引菓子だけは当日お渡ししましょう。
引出物を郵送で渡すときに一緒に添えると良いメッセージ
引出物を郵送で渡す際には、結婚式に参列してくれたことへのお礼を伝える「サンクスカード」を添えるのがおすすめです。サンクスカードの例文は以下になります。
例文
このたびは二人の門出をお祝いいただきまして誠にありがとうございました
感謝の気持ちにささやかではございますが記念の品をご用意いたしましたので
ご笑納いただけましたら幸いです
まだまだ未熟なふたりですが 互いに支え合いながら明るい家庭を築いていきたいと思いますので 今後とも末長くご指導のほどよろしくお願い申し上げます
日頃お世話になっている大切な方達に感謝の気持ちを込めて贈る引出物。上記のように郵送で贈るという方法にはたくさんのメリットがありますので、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。