結婚式を挙げると祝電をいただくことがあります。披露宴に出席できなかった友人や知人、職場関係者のほか、思いも掛けない方から届くこともあるでしょう。ところで、祝電を受け取ったときは、どのように対処したらよいのでしょうか。お祝いを頂いたときと同じように、内祝いをお返しするべきなのでしょうか。この記事では、結婚式で祝電をいただいたときのお返しの方法についてお伝えします。
結婚式で祝電をいただいた場合お返しは必要?
結論からいうと、基本的にあらたまったお返しの品を用意する必要はありません。とはいっても、祝電は「結婚おめでとう」の気持ちが込められたメッセージです。いただいた気持ちに応えることが、人としてのマナーです。何もせずに放置するのはNGです。必ずお礼の気持ちをお返しするようにしましょう。
結婚式で祝電をいただいた場合にはどうお返しすればいい?
では、具体的にどのようにお返しをすればよいのでしょうか。3つのケースに分けて考えてみることにします。
祝電のみをいただいた場合
祝電のみをいただいた場合は、直接会う、あるいは電話や手紙などでお礼を伝えましょう。なかなか会う時間が取れない場合、ごく親しい間柄であればメールでもよいのですが、マナーにのっとるならば、電話か手紙をおすすめします。
いずれにしても、お礼の気持ちを伝えれば、基本的にお返しの品を贈る必要ありません。度の過ぎたお礼をすると、かえって相手の気持ちに負担をかけてしまうことにもなります。どうしても何かしら品物も届けたいという場合は、ちょっとしたギフトや新婚旅行のおみやげなど、気兼ねなく受け取ってもらえるものを選ぶとよいでしょう。
ぬいぐるみやバルーンなどがセットになった祝電をいただいた場合
ぬいぐるみやバルーンをお祝いの品ととらえることもできますが、どちらかというと、祝電にプラスαの気持ちを込めたもの。ですから、基本的には電話や手紙でお礼を伝えれば失礼にはあたりません。それでも「何か品物も贈りたい」という場合は、1つめのケースと同じように、相手の気持ちの負担にならない品を届けてはどうでしょうか。
祝電のほかにお祝いも頂いた場合
この場合は、結婚内祝いをお返しするのがマナーです。祝電をいただいたお礼は、メッセージとして添えるとよいでしょう。
結婚式でいただいた祝電のお返しとして手紙やメールをするときの文例
さっそくお礼の手紙を……と思っても、書き慣れていないとなかなか筆が進みません。そんなときのために、祝電をいただいたときのお返事に使える文面をご紹介します。必要に応じて時候の挨拶や結婚式のエピソードを付け加え、オリジナリティのある文章にしてください。
なお先ほどもお伝えした通り、メールで連絡をするのは、ごく親しい間柄のみ。できるだけ、手紙もしくは電話でお礼の気持ちを伝えましょう。
会社の上司への文例
この度は私たちの結婚式に祝電をお送りいただき
誠にありがとうございました未熟な私どもではございますが 祝福のメッセージにありましたように
力を合わせて明るい家庭を築いていきたいと思っております仕事も 家庭と両立しながら精進して参る所存です
今後とも変わらぬご指導とご助言を賜りますよう 心よりお願い申し上げます
職場の同僚や取引先への文例
この度は私たちの結婚式に祝電をお送りいただき
誠にありがとうございましたおかげさまで滞りなく結婚式をすませ
新しい生活をスタートさせることができましたこれからは二人で協力し 笑いの絶えない家庭を築いていく所存です
仕事もこれまでと変わることなく精進して参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます
出席できなかった親しい友人や知人への文例
この度は私たちの結婚式に祝電をお送りいただき
本当にありがとうございました○○ちゃんの心のこもったメッセージに
夫婦二人で感動をしてしまいましたこれからは二人で力を合わせ 明るく楽しい家庭を
築いていきたいと思っています近くに来たときにはぜひ立ち寄ってください
また会えるときを心から楽しみにしています
結婚式でいただいた祝電のお返しとしておすすめのもの
祝電へのお返しとして「品物も届けたい」というときに、おすすめの品をご紹介します。定番は、タオルなどの日用品、お菓子の詰め合わせなどです。そのほか、新婚旅行で買ったおみやげでもよいでしょう。相手の好みが分からない場合は、カタログギフトがおすすめです。手頃な価格のカタログもありますし、相手の年齢や性別を選ばずに贈ることができます。ぜひ選択肢のひとつとして検討してみてください。
結婚式で祝電をいただいたら放置せず、電話や手紙でお礼の気持ちを伝えましょう。これも、立派なお返しのひとつです。もしも「何か品物も贈りたい」というのであれば、値段が張らず、相手の気持ちの負担にならないものを選ぶようにします。ただし、祝電とともにお祝いの品を頂いた場合は、内祝いの品を準備してお返しするのがマナーです。ケースに応じ、失礼のない対応を心がけましょう。