無事に出産をした友人や家族、親族に出産祝いを贈りたい――こう考える人も多いのではないでしょうか。お祝いのためのギフトを選ぶのはとても楽しいものですが、同時に気をつけたいのが、一緒に伝える「挨拶」です。「おめでとう」の気持ちを伝えるために最適な、挨拶の仕方について考えていきましょう。
出産祝いに関する基本的なマナー
「すぐに出産祝いの挨拶をしたい」という人もいるかもしれません。しかし出産直後のママというのは、とても体力を消耗しているもの。そのため、出産直後に病室に伺って出産祝いを贈ることは、基本的には避けたほうがよいと言われています。
基本的には出産後1週間~1カ月の間に伺うのがよいとされていますが、その中でも理想的なのは、産後2~4週間の頃だと言われています。都合がつくようならば、この期間にお祝いの挨拶をしにいくと良いでしょう。
いずれの場合にせよ、訪問前には必ず許可をとって伺いましょう。勝手に病室に行くのは、いかに慶事とはいえマナー違反になってしまうので気をつけたいものです。
当然のことながら、「生まれたよ!」というメールを友人からもらった場合には、それに対してLINEやメールを返すのは失礼にあたりません。メールやLINEならば相手の手が空いたときに見てもらうことができますので、まずはメールでお祝いを伝えましょう。
出産祝いの挨拶の例文
出産祝いを贈るときには、カードなどでお祝いの言葉を伝えることになりますね。このようなときは、どのような挨拶をしたらよいのでしょうか。
どのような間柄の相手に送るのか、によっても多少変わってきますが、
- 「子どもが生まれたことへのお祝いの言葉」
- 「家族(特にママ)の体調を気遣う言葉」
- 「明るい未来について触れる言葉」
- 「結びの挨拶」
の4つを組み合わせるのが基本です。
目上の人に書くとき
上司や目上の方にあらたまって贈る場合には、失礼にならないよう形式的な書き方にしましょう。
例)
ご出産、おめでとうございます。
お母さんもお体を労わってお過ごしください。
これからますますにぎやかになりますね。
写真も楽しみにしています。
例)
ご家族が増えたのですね、おめでとうございます!
ご出産お疲れ様でした。
お子さまの健やかな成長をお祈りしております。
落ち着いたら顔を見せてくださいね。
親しい友人に書くとき
親しい友人であれば、新米ママお疲れさまと労う気持ちとともに、自分もうれしいという気持ちを添えましょう。
例)
赤ちゃんが生まれたんだね! おめでとう!
ママもゆっくり休んでね。
笑顔と光にあふれた家庭になりますように。
まずはメールでお祝いを!
例)
出産おめでとう!
体調の回復は順調ですか?
元気な赤ちゃんが生まれたと聞いて、私もうれしいです。
落ち着いたら赤ちゃんに会いに行かせてね。
出産祝いで気をつけるべき忌み言葉
なお、出産祝いのメッセージで、「切れる」「流れる」といった言葉は、禁句です。これらは出産に関しての縁起の悪い言葉ですので避けましょう。また、「死ぬ」「逝く」「4」「9」など死を連想させる言葉は、お祝いのときには使用しないよう気をつけてください。
出産祝いのメッセージは、いつまでもその人の心に残るもの。ママにとって負担の少ない方法を選ぶとともに、心からのお祝いを伝えるメッセージを考えてくださいね。