お見舞いのお礼として贈る快気祝いに添えるお礼状の書き方

病気やケガで思いがけず入院することになって、不安で気持ちが落ち込んでしまった時、親しい友人や仕事仲間のお見舞いというのは大きな励みになるものです。その感謝の気持ちをきちんと伝えるためにも、退院後には報告を兼ねて快気祝いを贈りましょう。

ここでは、快気祝いに添えるお礼状について、書き方のポイントを詳しくご紹介していきます。

快気祝いのお礼状はいつ出せばいい？

病気やケガで入院、もしくは療養中に親しい友人や仕事仲間からお見舞いを頂いた場合、「快気祝い」を贈って心遣いに対する感謝の意をお伝えしましょう。ただし、退院直後で体調がまだ万全ではないときに贈り物やお礼状の準備をする必要はありません。

快気祝いは、お見舞いなどの心遣いに対するお礼と、病気やケガが全快したという報告のために贈るものですので、体調が完全に回復して不自由なく動けるようになってから１カ月程度の間に贈るようにしましょう。

もちろん、病気やケガの程度によっては、退院直後でもすぐに動けるという場合もありますので、その際には期間を空けることなく贈ると良いでしょう。

快気祝いのお礼状の書き方

快気祝いを贈る場合には、ぜひお礼状を添えましょう。お礼状に書く内容としては、入院中や療養中に心配してくださった方へ体調が回復したことを報告し、お見舞いなどの心遣いへの感謝の気持ちを丁寧に伝えます。

一般的には、「時候の挨拶」「心配をかけたことに対するお詫び」「お見舞いに対するお礼」「退院したことの報告」「快気祝いを贈る旨」「相手の健康を気遣う旨」「書面での略式であることに対するお詫び」「結語」という流れになります。

また、快気祝いのお礼状を書く際の注意点としては、病気やケガというのは喜ばしいことではないため、何度も繰り返さないようにという意味も込めて、「ますます」「くれぐれ」「重ね重ね」「再び」といった重ね言葉を使わないように気をつけましょう。

快気祝いのお礼状の例文

快気祝いは入院中にお見舞いに来てくださった方や、気にかけてくださった方に対して感謝の気持ちを伝えるためのものです。できるだけ前向きな言葉を使うことを心がけて、メッセージを書きましょう。では、実際にお礼状を書く際の文例を以下にいくつかご紹介します。

取引先へお礼状を出すときの例文

□□□株式会社

△△△（役職）　□□□□（氏名）様

拝啓　春寒の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

先日はお忙しい中お見舞い頂き、過分なお気遣いまで賜り厚くお礼申し上げます。

おかげさまにて病気は順調に平癒し、先日、退院することが叶いました。
体調を整えるため少々休ませていただきますが、○月○日から出社し、平常の業務に復帰致します。
仕事の遅れを挽回するため鋭意努力致しますので、なお一層のご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

末筆ながら、この度は何かとご迷惑をお掛け致しましたこと、心よりお詫び申し上げます。

敬具

○○年○月○日
□□□株式会社　□□□□（氏名）

会社の上司へお礼状を出すときの例文

拝啓　○○の候（時候の挨拶）　皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。

この度の入院に際しまして、突然のことで大変なご心配とご迷惑をおかけしながら、お見舞いまで賜り厚くお礼申し上げます。

経過順調にて去る○月○日無事に退院することができました。

しばらくは自宅にて療養し、一日も早く復帰できるよう回復に努めたいと思います。

皆様には今しばらくご迷惑お掛け致しますが、全快し今まで以上に仕事に精進したいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

同封の品は、心ばかりではございますが、お礼のしるしでございます。

入院中は何かとご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした。

まずは略儀ながら書中をもって御礼かたがたご挨拶申し上げます。

敬具

平成○年○月○日 □□□□□（氏名）

親戚にお礼状を出すときの例文

この度の入院中は、お忙しいなかわざわざお見舞いにお越しいただき、

その上心温まる品まで賜り誠にありがとうございました。

みなさまの温かい励ましのおかげで順調に回復しまして、先日退院することができました。

あらためてご挨拶に伺いたいと思っておりますが、

取り急ぎ、心ばかりの品をお届けいたしますのでお納めください。

皆様のご健康とご多幸を心からお祈りしております。

友人にお礼状を出すときの例文

先日は忙しい中、わざわざお見舞いに来てくれてありがとう。

おかげさまで、○月○日に無事退院することができました。

しばらく自宅で療養しますが、来月には仕事にも復帰できそうです。

退院の報告をかねて、ささやかですがお礼を贈ります。

では、また会えるのを楽しみにしています。

快気祝いは人生でそう何度も贈るものではないため、どのようにしてお礼状をかけば良いのか分からず、悩んでしまう方いるかと思います。しかし、書くべき内容をきちんと理解していれば、それほど難しいものではありません。快気祝いを贈る際には、ぜひ上記でご紹介した内容を参考にして、心のこもったお礼状を添えましょう。