どのようなものがいい? 香典返しでお菓子を渡す場合の選び方

お菓子は、結婚式の引出物やお土産の品など、さまざまな場面で用いられる機会の多い品物です。もちろん、香典返しに贈る品物としても定番になっています。今回は、香典返しでお菓子を贈る際の選び方をご紹介します。
香典返しの品物としてお菓子を選ぶ理由
香典返しの定番と言えば、「お茶」を思い浮かべる方は少なくないのではないでしょうか。ですが、お茶と同様に「お菓子」も定番です。
では、お菓子が香典返しで選ばれる理由はなぜなのでしょうか。
理由その1「消え物」だから
お菓子が香典返しで選ばれる理由として言えるのが、まず「消え物」という点です。一般的に、香典返しの品物は、残らないものがよいとされています。そのため、食べてなくなるお菓子は、香典返しに適している品物です。
理由その2「種類が豊富」だから
香典返しの贈り物には、派手さのないものが望ましいとされています。そのため、ものが限られてしまうのですが、お菓子の場合は種類が豊富にあるため、香典返しに適したものを選ぶことができます。また、お菓子は年齢・性別を問わず喜ばれる品物です。好みでないものだったとしても、贈られた相手が食べる以外に、来客時にお茶請けとして振る舞うことができるため、重宝されています。
理由その3「小分け」になっているから
贈り物用のお菓子は大抵の場合、小分けになっています。勤め先の会社などからお香典を頂いた場合には、小分けになっているお菓子が最適です。宛名が1つでも、複数人にお返しをしなければいけません。しかし、あらかじめ小分けになっているものであれば、会社の方に分けて配ることができるので、非常に便利です。

香典返しでお菓子を渡すときに避けるべきものは?
和菓子で、鶴や亀、もしくは松竹梅があしらわれた商品を見かけることがありますが、これらは慶事用なので、避けるようにしましょう。忌中に贈る場合、色合いも控え目にしたほうが無難です。ただし忌明けに贈るのであれば、多少は華やかになっても問題はないようです。
もう一つ、お菓子を贈る際にチェックしたいのが「日持ち」です。クリームを使った洋菓子など、日持ちがしないものは避けましょう。また、当日お渡しして持ち帰っていただく場合は、重量のあるものやかさばるものは避けることが基本です。
香典返しに渡すお菓子として適しているお菓子
香典返しにお菓子を贈りたいと思ったときには、次のようなものを選ぶとよいでしょう。
日持ちするお菓子
おせんべいやクッキー、チョコレートなど、賞味期限に余裕のある日持ちのするお菓子なら、お渡ししても安心です。和菓子とお茶、洋菓子とコーヒー、紅茶のギフトセットなどもよいでしょう。
小分けされているお菓子
小分け包装されているお菓子は、受け取った側にとっては何かと便利です。家族の人数が多くても手軽に分けられますし、一人暮らしで食べきれないという方でも、小分けされていれば自分のペースで食べることができます。
季節感があるお菓子
暑い季節であれば、ゼリーや水ようかんなどがおすすめです。そのほか季節によって、いちご、メロン、クリ、サツマイモ、りんごなど、季節を感じさせる食材を使ったお菓子でもよいでしょう。季節感を大切にする日本人らしさ、贈る人のセンスが感じられる贈り物です。
香典返しでお菓子を贈るときのマナー
お菓子を贈る際、押さえておきたいマナーがあります。そもそも香典返しは、相手へのお礼という意味があります。お礼の意を表すために、マナーをしっかりと理解しておきましょう。
のし紙(掛け紙)をする
通常、慶事や弔事、お中元やお歳暮などで、あらたまった贈り物をする際は、品物に「のし紙(掛け紙)」をします。香典返しには、仏式の場合、水引は白黒の結び切りで、表書きは「志」と書きます。忌明けに贈る場合は、表書きを「忌明志」と書きます。「志」には、「気持ちばかり」という意味があり、水引の結び切りも、「繰り返さないように」という意味が込められています。
挨拶状を添える
香典返しには、挨拶状を添えて贈りましょう。お礼の気持ち、法要等が済んだこと、あらためてご挨拶に伺う旨を書きます。慣れないことなので、分からない場合もあるかと思いますが、例文がさまざまなところで紹介されています。参考にしてみましょう。
地域によっては、香典返しを贈る際の表書きに「茶の子」と書くこともあります。「茶の子」とは、お茶請けや仏事で配られるものなどを指す言葉です。このことからも、お菓子が香典返しの定番であることが伺えます。感謝の気持ちを込めて、香典返しのお菓子を選びましょう。

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