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気をつけよう! 快気祝いとして贈ってしまってはだめなもの

入院中にお見舞いを頂いた方には、お礼と「すっかり元気になりました」という報告を兼ねて快気祝いをお贈りするのがマナーです。ただし、品物選びにはちょっと気をつけたいこともあります。通常の贈り物としてなら問題がなくても、快気祝いとして贈るのは避けたほうが良いものがあるからです。どんなものが該当するのか、こちらの記事で説明します。

快気祝いとは

病気やケガで入院すると、心配した方からお見舞いを頂くことがあります。快気祝いは、退院した後に、お見舞いのお礼と「元気になりました」という報告を兼ねた贈り物のことです。入院せずに自宅で療養していた場合も考え方は同じで、お見舞いを頂いたときには、元気になった報告とお礼を兼ねて快気祝いを贈ると良いでしょう。

品物を届けるのではなく、会食の場を設定して体調が戻ったことを報告して快気祝いとするケースもあるようですが、一般的には品物を贈るものと考えて差し支えありません。金額の目安は、頂いたお見舞いの1/2~1/3程度。あまり高額なものを贈ると相手の気持ちの負担になるだけでなく、マナー違反にもなってしまうので注意しましょう。

快気祝いを贈るタイミング

快気祝いは、退院したらすぐに贈らなければならないというものではありません。退院したばかりの頃は、入院中の荷物の片付けもありますし、日常生活に慣れるにも時間が必要です。しばらくは通院しなければならないということもあるでしょう。焦らずに準備を進めれば大丈夫です。

ただ、退院してから何カ月も過ぎてから贈るのでは、マナー違反と受け取られることもあります。退院し、日常生活に復帰して1週間から10日ほど経つと体力も戻ってきますし、生活リズムもできてきますから、その頃が快気祝いを贈るタイミングです。できれば、退院後1カ月のうちにはお届けできるようにしましょう。

なお、病気やケガは2度と繰り返したくないことです。一回限りが望ましいとされるお祝いには「結び切り」ののしを掛けて贈ることも、あわせて覚えておいてください。

快気祝いとして贈ってしまってはだめなもの

快気祝いを選ぶときには、気をつけたいことがあります。一般的に快気祝いは「消えてなくなり、あとに残らないもの」「水に流せるもの」を贈るのが良いとされています。病気やケガは消えてなくなってほしいものですし、残らず流れ去ってほしいもの。そういう思いも込めて、あとに残らないものを贈るという風習があるのです。

これを逆に考えると、「消えずに、ずっと残るもの」は、快気祝いとしてはふさわしくないということになります。通常の贈り物なら問題がない次のような品物は、快気祝いには不向きなので、贈らないようにしましょう。

パジャマ、寝具

結婚のお祝いであればペアのパジャマを贈ったり、内祝いとしてタオルケットや毛布を贈ったりすることはよくありますが、快気祝いにパジャマや寝具はふさわしくありません。

その理由は「寝込む」という連想につながるからです。せっかく病気やケガが治ったのに病気が残っているかのようなイメージにもつながります。快気祝いとしてパジャマ、シーツやタオルケット、毛布などの寝具を贈ることはやめておきましょう。

プリザーブドフラワーや鉢植え

フラワーギフトの場合、消えてなくなる――つまり、いつかは枯れてしまう生花であれば贈っても問題はないのですが、プリザーブドフラワーや鉢植えは、快気祝いにはふさわしくありません。

その理由は、いつまでも残ってしまうから。特に鉢植えの植物には根があるため「病気が根付く」という意味合いにもなり、病気関係の贈り物としてはふさわしくないとされています。プリザーブドフラワーも鉢植えも、インテリアとして映えるので、ほかのお祝い事であれば良いのですが、快気祝いの場合は贈らないようにしてください。

食器

素敵なブランド物の食器も、お祝い事の贈り物としては定番なのですが、いつまでも残ってしまうという点で、快気祝いには不向きです。日常生活で使えるものなので便利ではあるのですが、選ばないように気をつけましょう。

商品券

商品券は使えばなくなってしまうのでその点では問題なさそうですが、マナーとして額面の分かるものを贈ることは避けたほうが無難です。受け取った方に不快感を与えてしまう可能性もありますので、ご注意ください。

快気祝いにおすすめのもの

では、どんな品物が快気祝いにはおすすめなのでしょうか。消えてなくなるものとしてはお菓子病気を洗い流すという意味にもひっかけて洗剤や石鹸が定番ですが、相手に好きな品物を選んでもらえるという点で、カタログギフトはいかがでしょうか。カタログギフトには、さまざまな品物がラインナップされていますから、相手の趣味や好みが分からないという場合も重宝します。

入院などでお見舞いをもらったときには、退院後、快気祝いを準備しましょう。ただし、快気祝いにはふさわしくない、贈ってはだめなものがあるので、その点に気をつけてください。何を贈れば良いのか品物選びに迷ったときには「カタログギフト」があります。受け取った方が好きな品物を選べるという点でもおすすめなので、ぜひ検討してみてください。


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