入院しているときにお見舞いを頂いたら、お礼や全快したという報告を兼ねて快気祝いを贈りしましょう。品物は日用品などでも良いのですが、おすすめはどんな相手でも喜んでもらえて失礼にあたらないお菓子です。ただ、マナーとして気をつけたほうが良いこともあります。
今回は、快気祝いとしてお菓子を贈るときの選び方について説明しますので、どうぞ参考にしてください。
快気祝いにお菓子を贈るのがおすすめな理由
快気祝いには、「病気を後に残さない」「病気を流し去る」というような意味合いから「消え物」や「流せるもの」を贈ることが一般的です。定番としては、文字どおり洗い流せる洗剤や石鹸、入浴剤、食べればなくなってしまうお菓子などが当てはまります。洗剤や石鹸はいくつあっても困らない生活必需品であり、消耗品でもあるのでありがたい面もあるのですが、見映えを考えてお菓子を選ぶという方もいるようです。お菓子であれば、年齢を問わず喜んでもらうことができるでしょう。
また、例えば職場からお見舞いを頂いた場合、人数によっては一人ひとりに快気祝いを用意すると負担が大きくなってしまうことも。その点、個包装されたお菓子なら配りやすくて便利です。個人的にお返しをする場合でも、日持ちするお菓子なら長く楽しんでいただけますから、喜んでもらえるでしょう。
快気祝いとして贈るのは避けたほうが良いお菓子
注意しなければならないのは、快気祝いとして贈るのは避けたほうが良いお菓子もあるということ。快気祝いを選ぶときには、以下のことに気をつけましょう。
日持ちしないお菓子
どんなにおいしいお菓子であっても、生菓子、ケーキなど、日持ちのしないお菓子は選ばないようにしましょう。相手の方に「早く食べて」と急かしているようですし、賞味期限までに食べきれなかったら、せっかくの気持ちがムダになってしまいます。手配をするときには賞味期限を確認し、ある程度の期間があるお菓子を選ぶようにしましょう。
切り分けが必要になるお菓子
バウムクーヘンやシフォンケーキなどはホールサイズだと見映えがしますが、切り分ける手間がかかります。羊羹のような和菓子も、あらかじめ切れているものなら良いのですが、そうでない場合は切り分けなければなりません。切り分けるには道具が必要ですし、取り分け用のお皿、フォークやスプーンなども用意しなければならないので、面倒だと感じる方もいるようです。人数に均等になるように切り分けることも気を遣うものです。
相手に負担をかけないためにも、切り分ける必要のない小分けになったお菓子を選ぶようにしましょう。そうすれば、気兼ねなくすぐに食べることができます。
贈る相手が苦手かもしれないもの
大抵のお菓子であれば受け入れてもらえるはずですが、「甘いものが苦手」と分かっている相手にチョコレートやスイーツを贈るといったことは避けたほうが無難です。好みがよく分からない場合は、バラエティに富んだ詰め合わせなどにすると良いでしょう。
快気祝いにおすすめのお菓子
では、快気祝いにはどんなお菓子を選べば良いのでしょうか。贈る相手によって分けて考えてみましょう。
年配の方に贈る場合
年配の方にお菓子を贈るときのポイントは「量より質」で選ぶこと。量が多すぎると、持て余してしまうこともあるからです。もうひとつ、食べるときに固すぎないものを選ぶことも心がけるようにしましょう。
和菓子なら、日持ちのするあんみつのセット、ひと口サイズのようかんなどが食べやすくておすすめです。洋菓子なら、高級ブランドの焼き菓子詰め合わせのほか、クール便を利用した高級アイスクリームやシャーベットも喜んでもらえます。
小さいお子さんがいる家庭に贈る場合
小さいお子さんがいるご家庭なら、ぱっと見たときに楽しい気持ちになるお菓子を選んでみましょう。たとえば、動物をあしらったクッキーや焼き菓子なら、喜ばれること間違いなしです。
食生活に気を遣っているご家庭の場合は、オーガニックなど素材にこだわっているお菓子を選んでみては? 安全・安心をうたうお店のお菓子なら、たとえオーガニック派でない方であっても、「さすがセンスがある」と一目置いてもらえそうです。
一人暮らしの友達に贈る場合
一人暮らしの友達に贈るときも、年配の方と同じで「量より質」で選びましょう。量が多いとひとりでは食べきれないことも考えられるからです。誰もが知っている高級ブランドのスイーツなど、普段はなかなか買えないお菓子を「少数精鋭」という感じで選んでみてはいかがでしょうか。パッケージデザインにこだわって選ぶのもおしゃれです。
退院して元気になったら、快気祝いを贈りましょう。その際は、お伝えした内容を参考にして、喜ばれるお菓子を選んでみてくださいね。すぐに食べなければならない生菓子や切り分けたりしなければならないものは避け、個包装タイプの日持ちするお菓子を選ぶと安心です。