ベビー食器は、出産祝いとして喜ばれる贈り物の中でも定番中の定番。最近では、名前入りの食器や赤ちゃんの発達を促す工夫が施された食器など、数え切れないほどの商品が販売されています。贈る側としては、どれを選んだら良いか非常に悩んでしまいますが、まずは親御さんが扱いやすい形状・素材であるかどうかを重視して選ぶことが大切です。
出産祝いのプレゼントとしてベビー食器が喜ばれる理由
西洋には赤ちゃんが誕生すると銀のスプーンを贈る風習がありますが、日本ではお食い初めに赤ちゃん用の祝い膳一式(漆器とお箸)を整えます。贈るものは異なるものの、赤ちゃんに食器を贈るという行為には、「一生食べものに困りませんように」、「しっかり食べて健やかに育ちますように」という願いが込められているもの。最近は祝い膳一式の代わりに、赤ちゃんの成長に欠かせない毎日の食事に使えるベビー食器を贈る人も増えています。「健やかに」の願いを込めて贈られるベビー食器は、子育てするママやパパへの温かなエールでもあります。
お食い初め、離乳食を食べ始める時期と必要な食器は?
赤ちゃんが母乳または粉ミルク以外のものを口にし始めるのは、生後5カ月~6カ月が目安と言われています。もちろん、赤ちゃんの成長や体質によっても異なりますが、生後100日~120日頃に行われる「お食い初め」以降、首がしっかり座り、食べ物に興味を持つようなったら離乳食をスタートさせる親御さんが多いでしょう。はじめは、重湯(お粥よりも水分を多く含んだもの)が中心となりますが、少しずつ脂肪分の少ない白身魚や鶏肉、果物などいろいろな味や食感に慣れるよう練習を重ねていきます。
また、離乳食では、食べ物の種類や量を増やすだけではなく、子どもが自分一人で食事をとれるよう習慣づけていきます。「あーん」と声をかけられ口に運んでもらうだけの段階から、手づかみで食べる段階、スプーンやフォークを使って食べ物を上手に自分の口へ運ぶ段階といった具合に進めていくのが一般的です。
離乳食の段階に合わせて、使いやすい食器も変わってきます。まだ口へ運ぶだけの頃は、食べさせる人が扱いやすく無理なく赤ちゃんの口へ入る材質・形状が適しています。その後に赤ちゃんが自分で食べ始める時期になったら、しっかり握れるスプーンやフォーク、持ちやすくてこぼれにくい器など、赤ちゃんの機能をサポートする食器があると便利です。
ギフトに最適なベビー食器の選び方
出産祝いにベビー食器を贈る場合は、親御さんが扱いやすいような、材質・形状のものを選ぶようにします。数ある商品の中でも、手のひらに馴染みやすい形状、軽すぎず適度な重みがあって安定感のあるもの、熱いものを入れても食器の表面が熱くなりすぎないもの、洗いやすく乾燥しやすいもの、割れにくいものなど、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
電子レンジ使用可かどうか
たったひと口、ふた口分の離乳食を毎回作るのではなく、数回分をまとめて作って冷凍保存しておくと手間が省けます。そのため、作り置き離乳食を保管する容器や食器は、「電子レンジ使用可」であるほうが断然便利です。
大人が赤ちゃんに食べさせやすいものかどうか
大人が食べさせる時期に使用する食器を選ぶ場合は、柄の長いスプーンや強く噛んでも痛くない柔らかい材質を用いたスプーン(シリコン素材など)を選ぶと良いでしょう。お皿は、ワンプレートタイプではなく、食べ物をすくいやすい丼型や持ち手が付いたカップを選びます。
赤ちゃんが自分で食べやすいものかどうか
割れないタイプのお茶碗やワンプレートタイプが好まれます。スプーンやフォークは、子どもの力でも操作しやすいよう持ち手が太くなっていたり、柄が適度にカーブしているものを選びましょう。食器は、食べ終わるとキャラクターの絵が見えるものなど、子どもが喜ぶ工夫が施されているものもおすすめです。
食器をどの素材にするか
ベビー食器は、素材で分けると、メラミンなどの樹脂製、木製、磁器製などがあります。樹脂製は軽くて強度があり、落としても割れないため安心して使えるのがメリット。比較的価格もリーズナブルでデザインが豊富です。木製食器は割れない上に、ナチュラルで温かみのある質感が魅力。赤ちゃんに自然のものを持たせたいという方に人気です。最初から本物の器で食事をさせたい方は磁器製を好みます。超強化だから割れにくく、長く使えるのが特徴です。
ただし、食器を贈る際は、お祝いする側の考えを押しつけるのではなく、親御さんがどのような方針で育てていきたいのかという意見を優先するのが原則ですので、贈る前に聞いてみましょう。
食器と合わせて贈ると喜ばれるもの
食器だけではなく、スプーンやフォーク、コップなどがセットになっているものは、見栄えもよく、親御さんにも大変喜ばれます。ぬいぐるみなどのおもちゃがついたセットなら、赤ちゃんも気に入ってくれるかもしれませんね。もし、贈るものを迷った場合には、親御さんが自由に商品を選べるカタログギフトを合わせて贈るのもおすすめです。
かわいい食器や便利に使える食器など、出産祝いに最適なものが数多く販売されています。ギフト専門のカタログやインターネット通販サイトなどを参考に、イメージに合ったプレゼントを探してみてはいかがでしょうか。